株式会社昌平不動産総合研究所

企業理念

当社は企業理念を「企業活動を通して社会に貢献する」に置き、その上で、町並み再生・伝統と文化・安全と健康を実現すべく、経営活動を行います。
人・もの・金・情報に続く、第5の経営資源と言われるものが、企業の「文化風土」です。
当社のオーナーである瀬川家は、瀬川昌耆が、我が国小児医療の先駆けとして、小児専門の医院「東京小児科院(後の瀬川小児科病院)」を開設、 小児患者の診療に従事すると共に、疾病の有無を問わず事情があり家庭で養育のできない育児に対して、適切な養育方法を見いだすまでの間、 依託児養育を引き受けるなど、社会貢献活動にも積極的に参画した。 又、祖母方の曾祖父である古市公威は初代東京帝国大学の工学部長として有名であるが、 氏がフランス留学時代に「氏があまりに勉強に集中しすぎているのに見かね、下宿の女主人が『公威、体をこわしますよ』忠告すると、『私が一日休めば、日本は一日遅れるのです。』と言った」という言い伝えが残っていると言われています。 両曾祖父の生き方が、当社の企業理念に色濃く反映されています。
社名である昌平は、幕府の学問所であった昌平黌に由来し、企業活動に常に学問を忘れない心を保たせようとした意図が伺われます。
当社は昭和25年の創立ですが、当初は瀬川小児科病院の病院建物の維持管理に専念しておりました。
昭和48年病院建物の老朽化に伴い、病院を引き継いだ瀬川小児神経学クリニックを要する「瀬川ビル」として生まれ変わり、当社の賃貸ビル事業の礎になりました。 また、本郷瀬川邸(古市公威邸)の一部及び隣接所有地を活用して昭和63年建設された「本郷瀬川ビル」は、明治の和風建築の粋を集めた屋敷と、 手入れの行き届いた苔庭を保存すべく建設され、和と洋の調和を見事に醸し出しています。 この成り立ちこそが、当社の企業文化であり、風土であります。

地域の環境と街並み再生

中小ビルにとって自らが存立する町、地域との関わりは極めて重要であり、 当社は企業理念にのっとり、地域商店街や町内会活動に積極的に協力しております。
当社の事業区域である「お茶の水」「本郷」は、わが国有数の歴史的土地柄であり、 学生の街、文教の府として、人、もの、情報の集中が見られます。 このような街並みを更に活性化し、再生することが地域の付加価値を上げ、不動産の有用性を高めることにつながります。
また、ビルの運営にあたっても、その特長をよく踏まえて、計画し、実行します。

伝統と文化の活性化

瀬川家の有形・無形の伝統文化を、賃貸ビル事業に活かすことが大切であると考えています。
本郷瀬川邸は、平成15年に国の登録有形文化財に指定され、その価値は広く評価されるとともに、 数少ない都心の緑を提供しています。 また、瀬川邸内の茶室を利用した「テナント茶会」、玄関先での「餅つき」などのテナントサービス、瀬川家の「庭園カレンダー」など賃貸事業への活用を図っています。